見逃せない飛行機予約

イタリア政府は、EU委員会の了解を取りつけ、総額2兆500億リラ(約1925億円)を注ぎ込んで増資し、大幅なリストラ、経営の近代化を図る。リストラは、2000年までに@1万7390人いる従業員を1200人削減する、A年間運航便数の1割に相当する不採算便2万7000便をカット、B老朽化した機種の更新、C遅れている情報システムの構築、などを行う計画。
赤字の額からすると、この程度では、焼け石に水ではないかと思われるが、EU委員会が「最後の援助策」との条件をつけていることからも、Aは正念場に立たされている。提携はAF、SRとも行なっていたが、最終的にKLMとの提携に踏みきった。
ローマ、ミラノ、アムステルダムを共通のハブ空港として活用するが、NW、COのグループ入りをするにはA側の思いきった合理化が不可欠だろう。営業収入12億ドル。

ネットワークは世界28力国126都市(国内別都市)。保有機145機。
実績は旅客数2452万人、有償旅客360億人/キロ、貨物4億トン/キロ。7社が合併し、イタリア政府と英国・欧州航空のバックアップを受けて設立。
国内幹線、欧州線、北アフリカ線、南米線を開設。政府の強力な支援とイタリア経済の復興によって順調にネットワークを広げた。
I航空を吸収、東南アジア、オーストラリア線を開設。ジャンボ機就航時に社名の頭文字のAをグリーンで大きく扱った機体デザインに変更(米国WR社制作)。
ジェット機で日本に乗り入れたが、ローマからカラチ〜ボンベイ〜バンコク〜香港を経由して東京まで18時間かかった。一時はアンカレッジ経由の北回りも運航したが、南回りの快速便(香港または上海とニューデリーの2ストップ)を運航し、好評だった。
シベリアルートが認められたため、ソ連、中国本土、香港経由の3ルートを運航。今ではシベリアルートに一本化され、ローマから途中、ミラノに寄港。
ビジネスクラスはマニフィカクラスといい、「ファーストクラスに匹敵するサービスがビジネスクラス料金で受けられる」がキャッチフレーズだ。確かにジャンボの機首部の席は横21112配列で、食事はワゴンサービスというのはよい気分である。
機内のデザインはすっきりしている。シートは、高級織り地とレザートリムの仕上げ、ヘッドレスト、フットレスト、ランバーサポートが一体化し、スタイリッシュなフォルムに仕上がっている。
ヘッドレストは3分割で、左右を別々に調整できる。トレーテーブル、シートテレビ、機内電話が収納されている。
音楽はジャズ、ポップス、イタリアオペラ、カンツォーネ専用チャネルがあるだけでなく、クラシックだけで3局用意。食事はイタリア料理のビーフまたは魚と和食からの選択。
食器はR・ジノリの白の陶器。スチュワーデスも乗客8人に1人の配置でファースト並み。

主要都市では地上ラウンジの使用可。3キロまでバゲージの無料デリバリーサービスあり。
機内サービスはラフな面があるが、数時間の飛行に3回の食事サービスをこなすなど、パワーとスピードがある。担当が明確でなくきちんとしていない面もあるが、陽気に総力で取り組む姿勢はよい。
「民営化」による大手術で見事に再生を果たし、世界の航空界が注目するエクセレント・エアラインになった。

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